論文発表

今まで、心理的要因とか、脳の疾患など言われていたイップス(局所性ジストニアも含む)は

運動障害である、また治療すれば改善できる、という内容の論文を発表しました。

生まれながらにある自分の重心にはタイプがあります。 その動きに反した動きを繰り返し練習

する種目だけイップスが発症していることに疑問を抱き研究してきました。

試合の時は緊張してイップスが出るということに対しても、汗が関係していてイップスになった人は 手や足に汗が多く、寝汗をかくなどの汗の共通点があります。

自分では気づいていない人も多く、問診票にも汗は多くないと書く人が多いです。

筋膜調整すると、この汗が少なくなってきます。 

投げ方を変えた、人に習った、走り方を変えた、憧れの選手の動きを真似た。

それが数か月、数年経過してから、この運動障害が出てきますので原因もわからないのです。

当院では、ケガが多い(タイプと違う動きをしているから)、痛みは無いが今までできていた

事ができなくなったりタイムが出なくなったり自分の思うようにならない時は、これを疑って

みてはいかがでしょうか。

ご相談は受付でお待ちしています。

 

 

イップスのメカニズムをまとめました。


7年前からぬけぬけ病となって、他にも治療に行ったそうですが改善できなかったところで

月刊陸上競技に掲載された記事を読んで、自分の症状にそっくりで、内容を読んで納得

できたので来院した陸上選手が、1回目の治療後に「走るのが楽になりました」と

言いました。 汗の量も減ったそうです。

 

つい、最近では アイスクライミング、クライミングをしている方が来院しました。

1回目の治療後、汗の量が減りホールドが滑らないでいいという事を連絡してくださいました。

動きも楽になったそうです。

 

動きが悪い、ケガをする、汗の量(手汗、足汗、寝汗も含めて)が増えたように感じる、

ケガの復帰がなかなかできず長い間休んでいる。痛みが出る箇所がある

そのような人は、違う動きをしている方が殆どです。 違う動きを繰り返し行う事で『筋膜』の

水分が減る箇所と溜まる箇所が出来てしまいますので筋膜治療をすることでスムーズに動ける

ようになります。

 


なんで、ケガばかりするんだろう? なんでケガが治らないんだろう?

なんで一瞬動きが止まるんだろう? なんで足に力が入らないんだろう?

なんでタイムが落ちるんだろう?  それは生まれ持った重心と違う動きをして

運動障害またはケガという形で表れているからです。

このような状態を「イップス」と言います。 

イップスは急性のケガのように目に見えて自覚があるのとは違い長期継続で

間違えた動きをすることで数か月後、数年後に症状が出てくるので身に覚えが

無く、過去のケガが原因なのか? なんでこうなるのか? わからず精神的と

言われてしまいメンタルトレーニングで改善というのが現在の治療法ですが、

ピッチャーのイップスも甲子園を勝ち抜いてプロに進んだ精神力が強い人だろうし、

プロゴルファーも多くのギャラリーのいる中でプレーする精神力の強さがあります。

なのに、特定の種目の人しかイップスにはならないのに、精神的だと言えるのか?

という疑問を持ったことが、このイップスのメカニズムを考えるきっかけに

なりました。

特定の種目(ゴルフ、野球の内野手や投手、テニス、卓球、陸上の長距離、

スピードスケート、サッカー、ダーツ、バスケットボール)は同じ動作を

繰り返し練習することでイップスが出る選手がいます。

格闘技のようにその場で技を考えながらするような種目はイップスは少ないのです。

 

 

音楽家の指の動きが気になる方も多く来院していますが、これも一種のイップス

だと確信しています。 

 

解決方法=①正しい動きをする事 ②筋膜を綺麗にすること が大切です。

当院では、間違えている動きを正しい動きに指導し、筋膜を綺麗にしていきます。

 

独自の筋膜調整をしておりますので、ご希望の方は予約してください。


 

イップスは筋膜(ファシア)で治る

石井式筋膜調整について

 

イップス。

石井整骨院の院長・石井俊久が、このやっかいな運動障害に出会ったのは、2015年のこと。

治療のために来院したプロゴルファーから、「イップスで引退を余儀なくされる選手はたくさんいる。イップスを解明できたらゴルフ界のノーベル賞ものですよ」と。

これをきっかけに、石井のイップスの探求が始まりました。

インターネットでイップスに苦しむゴルファーや野球のピッチャーの動画を見た石井は、「これは筋膜が悪さをしている」と即座に気がつき、筋膜とイップスの関係を追求するようになったのです。

柔道整復師として、たくさんの患者、とりわけ、オリンピックに出場するような優秀な選手の治療にあたりながら、どうしても治せない症例がある。その悔しさも研究の原動力となりました。

重心と軸、膜、汗、水分……。

研究を重ねる中で様々な事実に出会うたびに、石井の確信は深まっていきました。

「膜」を中心に考えていくことで、あらゆることの辻褄があい、腑に落ちていったのです。

そして、イップスの原因を究明し、治療法を確立することができました。

石井式筋膜調整について、詳しくご説明していきます。

 

Contents

人間は臓器を包み込む膜から発生する

全身にネットワークを張りめぐらす第二の骨格・ファシア

筋膜(ファシア)は張力で身体を支えるテンセグリティ構造

筋膜(ファシア)は水分で満たされている

筋膜(ファシア)の水分バランスが崩れると痛みが現れる

筋膜(ファシア)のバランスが崩れることが痛みの原因

イップスは筋膜(ファシア)の水分バランスが崩れる運動障害

身体の重心と軸を無視すると筋膜(ファシア)が滑らかではなくなる

イップスの原因は重心と軸を無視したトレーニング

生活習慣でも筋膜(ファシア)の不調は起こる

運動障害にとどまらない、筋膜(ファシア)の可能性

人間は臓器を包み込む膜から発生する

 

人はたった一つの受精卵から細胞分裂を繰り返し、37兆個(*注1)の細胞に分裂して、初めて生まれてきます。その過程で心臓、脳、腸などの内臓が形成されていきますが、心膜、胸膜、腹膜など、それぞれの臓器を包み込む膜があります。人が形成されていく過程で、臓器が先にできるのではなく、臓器を包み込む膜がまずあって、その中に臓器が形成されていきます。

心臓も肺も、すべての臓器は膜に覆われていて、細胞分裂の過程で、膜から発生していきます。人間の体の一番外側には皮膚があり、その中に膜があって、膜の形をした内臓、膜の形をした骨があるのです。

たとえば、成長期によく見られる成長痛は、膜の成長よりも先に骨が成長してしまうことによって起こる痛みだと考えられます。膜がまず成長して、膜の成長に合わせて骨が成長するのであれば、成長痛は起こらないはずです。

だからこそ、膜を整えていくことが大切である、というのが、石井式筋膜調整の基本となる考え方です。

 

*注1 人体の細胞数はおよそ60兆個であるということが定説でしたが、2013年に発表されたEva Bianconiらの論文において、人体の細胞数はおよそ37兆個であるという試算がなされました。

 

【石井院長の注目ポント】

腰痛、膝痛など、身体の不調は骨を基本に考えて整えていくのが常識でした。しかし、人間の身体が膜から発生するのであれば、骨よりも膜に注目すべきなのではないか。骨よりも膜を整えることが重要だろうと気付きました。

 

 

全身にネットワークを張りめぐらす第二の骨格・ファシア

 

では、整えるべき「膜」とはなんでしょう?
2018
年にニューヨーク大学の研究チームが、ある画期的な発表を行いました。

「皮膚の下にあり、消化管や肺、泌尿器系に沿ったり、動脈や静脈、筋膜を囲んだりしている層は結合組織と考えられていたが、実は体液を満たし、相互に連結し合う区画が全身にネットワーク化されたものであることがわかった」とし「これを新たな器官として定義すべき」と提唱しました。

この発表がされる以前、全身の細胞同士の間にある空間は「間質」、そこを満たす体液は「間質液」と呼ばれてきましたが、単なる空間、体液ではなく、重要な役割を果たす器官であるという考え方にシフトしたのです。

ここでいう新しい器官を「Fascia ファシア」といいますが、この言葉を日本語に訳す過程で「筋膜」という言葉が一般的に使われました。「筋膜」というと、筋肉を覆っている膜だけのような印象を与えますが、ファシアは筋肉だけではなく、身体のすべての器官をボディースーツのように覆い、筋肉自体も覆い、筋内部の筋繊維も覆い、さらにすべての内臓を覆いながら、連動して動き、バランスを保つ結合組織です。石井式筋膜調整でいう筋膜は、このファシアを指しています。

 

【石井院長の注目ポント】

腹膜や胸膜、骨膜など、以前から膜の存在は知られていましたが、それほど重要なものであるという認識はされていませんでした。ところが、筋膜(ファシア)の発見により、全身に張りめぐらされた重要な器官であることがわかりました。以前から鹿の解剖を実施する等、膜について研究していた石井は、筋膜(ファシア)の重要性に改めて着目しました。

 

 

筋膜(ファシア)は張力で身体を支えるテンセグリティ構造

 

筋膜(ファシア)には張力があり、互いに引っ張りあって身体を支え、連動性をもって動いています。人間の身体を構成している張力関係を「テンセグリティ構造」といいます。これはもともと建築から生まれた考え方で、「テンション」(張力)、「インテグリティ」(整合性)から生まれた造語であり、張力を利用してバランスを保つ構造のことです。人間の身体も骨格という動く不安定な骨組みを筋膜(ファシア)による張力によって、効率よくバランスを保つことができるのです。

これまで、人間は筋肉と骨格で動いていると思われており、筋膜(ファシア)は無視されてきました。皮膚や筋膜(ファシア)は、脳からの指令で直接動かすことはできません。筋肉が収縮することによって動きます。しかし、筋膜(ファシア)があって初めて筋肉があり、効率よくバランスを保とうとする筋膜(ファシア)の働きがあって初めて、人間の身体のバランスが保たれているのです。

 

【石井院長の注目ポント】

筋膜(ファシア)は身体の隙間を埋める器官ではなく、全身のバランスを保つ役目を果たしている。ならば、身体の不調を起こすのもまた筋膜(ファシア)であろう。筋膜を整えることが、身体の不調を改善することにつながるに違いないと考えるようになりました。

 

筋膜(ファシア)は水分で満たされている

 

筋膜(ファシア)は、コラーゲンとエラスチンという2種類のタンパク質による網目構造、スポンジ状の構造になっており、臓器や筋肉、血管が正常に機能するように組織を守る緩衝材のような役割を担いながら、様々な方向に走行して全体の構造を形作っています。そのスポンジ状の筋膜(ファシア)の中には、ヒアルロン酸やコンドロイチン硫酸などの物質が含まれ、大量の水分を吸収することで、筋膜(ファシア)の弾力性を保っています。

特に水分を大量に蓄えることができるヒアルロン酸は、深筋膜と呼ばれる筋膜(ファシア)の基本となる部分で生成され、皮膚に潤いを与えるとともに、筋や腱の潤滑油となり、筋繊維の損傷からの回復を助ける役目を担っています。

また、筋膜(ファシア)は液体の移動経路としての動きがあり、体液がリンパ節に流れ込むと、免疫機能を支えるリンパ液になります。

成人男性の場合、身体の60%は水分ですが、その内の20%は間質液です。つまり、体重70キロの成人男性の場合、8.4キロもの間質液を蓄えているのです。

 

【石井院長の注目ポント】

筋膜(ファシア)はビニールシートのような構造ではなく、スポンジ構造で、その中に間質液を蓄えている。筋膜(ファシア)の中の水分が滑らかに循環せず、どこかに滞ることがあるのではなか?と疑ったことが、石井式筋膜調整の出発点になりした。

 

筋膜(ファシア)の水分バランスが崩れることが痛みの原因

 

筋膜(ファシア)の構造の中にあるヒアルロン酸は通常運動で増加し、回復過程で吸収されますが、過度な運動などで酸化すると粘度を増して高密度化し、機能障害を引き起こすことが分かっています。また、バターや蜂蜜のように固まりやすい性質があり、寒い時、あるいは身体の動きが低下すると粘度が上がってドロドロの状態になってしまいます。粘度が上がると水分の流れが滞り、筋膜(ファシア)の伸縮性が損なわれることになります。

近年注目されている「筋膜リリース」では、運動や生活習慣によって、筋膜(ファシア)によじれや癒着が生じて、痛みなどの不調が現れると考えられています。しかし、筋膜(ファシア)がよじれることはありません。たとえば、膝を支える腸脛靭帯の膜は、800キロ以上の力が加わらないと皺にならない、という研究発表があります。それほど強靱な膜が簡単によじれたり、皺がよったりすることは考えられないことなのです。

筋膜(ファシア)は痛みの受容器でもあり、粘度が上がって流れが滞った部分には痛みが発生することが分かっています。「皺」や「よじれ」ではなく、筋膜(ファシア)の水分バランスに着目するのが石井式筋膜調整の特徴です。

筋膜(ファシア)は、均等に水分バランスが保たれてこそ、スムーズな身体の動きを支えることができます。ところが、無理な運動や姿勢などによって、筋膜(ファシア)の水分バランスが崩れ、水分が溜まりやすいところと水分量が減少しやすいところができてしまい、水分バンスが崩れると、「凝り」や「張り」「痛み」が現れるのだと石井は考えています。

朝、起きた時に腰が痛いけれど、動いているうちに痛みを感じなくなる、ということがよくありますが、それはこの水分の性質のため。睡眠中に動きが悪くなることで特定の場所の筋膜(ファシア)の成分が固まり、痛みが出るものの、起床後に動いていることで、筋膜(ファシア)の粘度が下がり、水分バランスが均等になって痛みを感じなくなるのです。

 

【石井院長の注目ポント】

筋膜(ファシア)が蓄えている水分は、固まりやすい性質があり(はちみつやバターのようなイメージ)水分が固まると痛みが出現する。水分バランスが崩れないよう筋膜(ファシア)を整えることで、身体の不調を整えることができる。なら、、固まりやすい部分をなくすことが、症状を改善することにつながる。石井の確信は深まっていきました。

 

 

イップスは筋膜(ファシア)の水分バランスが崩れる運動障害

 

野球やゴルフなどのプロ選手などが、ある日突然、いつもの動きができなくなる運動障害・イップス。プロ選手にとっては引退を余儀なくされるほどの重大な症状です。これまで、大事な場面で動けなくなる、失敗する、ということから、精神論として語られてきましたが、イップスは筋膜(ファシア)の水分バランスが崩れてしまうのが原因であるというのが、石井がたどり着いた結論です。

人がかく汗には、エクリン腺から出る汗と、アポクリン腺から出る汗の2種類があります。エクリン腺から出る汗の成分は99%が水分で塩分がわずかに含まれる、無色透明の汗。体温調整をするために、暑いときに出る汗がこれです。一方、アポクリン腺から出る汗は、脂質やタンパク質、エラスチン、コラーゲンなどで、白く濁っており、臭いの元になるものです。そして、筋膜(ファシア)に含まれる体液の成分は、アポクリン腺から出る汗の成分と類似しています。

スポーツの場面では、緊張すると汗をかきます。一般的に冷や汗や脂汗と言われるもので、緊張性発汗といいます。緊張したり、興奮することで、自律神経の交感神経が優位となり、発汗します。この作用によって、筋膜(ファシア)の中に水分量が減少する部分ができて、動きが止まるイップスの症状となるのだと考えています。

また、スピードスケート選手の「ブラブラ病」や長距離陸上選手などに見られる「カックン病」「ぬけぬけ病」「ローリング病」は、大事な場面で足が抜けてしまう症状のこと。これもイップスと同じ原理で起こるものであると考えています。

 

【石井院長の注目ポント】

筋膜(ファシア)内の間質液と、交感神経が優位になった時に出る汗の成分は類似している、とわかった時に、「これだ!」と確信を得ました。水分が不足しがちな部分の間質液が汗として出てしまうことで、動きが止まる、イップスの症状となってしまうのです。

 

 

筋膜(ファシア)の水分バランスを崩すのは重心と軸

 

  人間には持って生まれた身体の重心と軸があり、個々の身体ごとに「動きやすい動き」、「動きにくい動き」があります。「動きやすい動き」であれば、身体に無理が生じることはありませんが、「動きにくい動き」をくり返すことで身体に無理が重なり、スポンジ状の筋膜(ファシア)に、水分を蓄えにくい部分ができ、水分バランスが崩れてしまうのです。

  では、「動きにくい動き」とはどんな動きなのでしょう? それは、持って生まれた身体に合わない動きです。

  人の身体には重心と軸があります。重心は「爪先重心」「かかと重心」があり、さらに、「爪先の内側」と「爪先の外側」、「かかとの内側」と「かかとの外側」の、4つのタイプに分けられ、誰もが必ずこのタイプのいずれかに属します。同じ動きであっても、重心の位置によってその人に合う動きと合わない動き、得意な動きと苦手な動きがあります。

  自分の重心と軸に合わない動きをくり返していると、筋膜(ファシア)に無理な動きが加わり、スポンジを絞るように、水分が不足する部分ができてしまうのです。

 

【石井院長の注目ポント】

無理な動きをくり返すことで筋膜(ファシア)の水分バランスが悪くなって、水分が不足しがちな部分ができること、緊張して汗をかくとその部分の水分が汗として出てしまい、動かなくなること。この2つがイップスの正体である。これが、石井がたどり着いた結論です。

 

 

イップスの原因は重心と軸を無視したトレーニング

 

では、どうして合わない動きをくり返すようなことになるでしょう。

スポーツでは、お手本となる動きになるように、苦手な動きをトレーニングすることで矯正することがよくあります。たとえばマラソンランナーが腕の振り方を矯正したり、野球のピッチャーが投げる球の種類を増やすために、得意ではない腕の動かし方を習得しようとしたり、ゴルファーがスイングを矯正したり……。矯正する動きが自分の身体の重心と軸に合った動きであれば問題ありませんが、違った重心と軸になるような動きをするトレーニングをくり返すことが原因となり、水分が不足しがちな部分をつくってしまうのです。

プロスポーツ選手などは身体能力が高いため、自分の重心と軸に合わない動きであっても、トレーニングによってできるようになる場合が多いのですが、長い時間、合わない動きを繰り返し続けていると、いつか必ず無理が出てきて、イップスを発症したり、怪我をしやすくなってしまうのです。

また、イップスの原因となるのは、ちょっとした小さな動きをくり返すことにあります。炎症を起こしたり、怪我につながるような大きな動きではないため、筋膜(ファシア)に無理が重なっていることに、イップスを発症するまで気がつかない傾向があるのです。

  逆に言えば、持って生まれた重心と軸を最大限に生かした動きで、スポーツに取り組むことで、成果を上げることができます。

たとえば、箱根駅伝で「山の神」と言われるような選手が、マラソンに転向すると成功できない例が多くあります。これはかかと重心の人の走り方は登りには強いのですが、平坦なコースでは爪先重心の走りをしようとするため。持って生まれた身体の特性を無視した走りに矯正しようとするために、身体に無理が生じて、怪我をしやすい状態になってしまうのです。

マラソンランナーでも、脱水症状を起こしやすい人と起こしにくい人がいます。脱水を起こしやすい人は、筋膜(ファシア)に水分が不足するところができることで、脱水を起こしやすくなるのです。

このように、その人の生まれ持った身体によって、向くスポーツ、向かないスポーツがあります。また、同じスポーツをするのにも、自分に合った動きで行えば結果を出すことができます。大事なのは、自分の身体の特徴を把握して、自分に合ったスポーツをすること、同じスポーツであっても、自分の身体に合った動きをすることです。

イップスはこれまで、精神的に弱いから身体をロックしてしまうと思われてきましたが、実は運動障害です。同じ練習をしていてもすぐ疲れる人、疲れにくい人がいることも、すべては筋膜(ファシア)で考えると辻褄が合うのです。

 

【石井院長の注目ポント】

イップスは「その動きはダメ!!」という身体からの信号。なるべく早い時期に、その人の重心と軸を見極め、身体の特徴に合った動きをしなければ、いずれどこかに無理が現れてしまいます。指導者の言うことをよくきく選手ほど、イップスを発症しやすくなる傾向もあります。よい成績を残すために、苦手を克服しようと矯正を行い、身体に合わない動きをくり返すことで、イップスを発症してしまったり、怪我が多くなってしまう。苦手は苦手として、長所を伸ばす練習をするべきだと、石井は確信しています。また、イップスは筋膜(ファシア)を整える施術と、身体にあった動きを指導することで改善しますが、早い時期に気付き、治療を行うことが大切です。

 

 

生活習慣でも筋膜(ファシア)の不調は起こる

 

スポーツにとどまらず、日常生活の中で習慣となっている動き等でも、筋膜(ファシア)のバランスは崩れ、肩こり、腰痛、膝痛等の不調が出てきます。これも、身体の特徴に合わない動きをやめること、筋膜(ファシア)の中の水分バランスがよくなるように調整することで改善することができます。

また、楽器の演奏等で起こる局所性ジストニア等、スポーツとは関係ないことで起こる不調も、イップスと同じく、身体に合わない動きをくり返して筋膜(ファシア)の水分バランスが崩れることで発症してしまうことがあります。

その人の重心と軸がどこにあるのかを診断し、水分が溜まりやすいところと不足するところを見つけて、筋膜(ファシア)を調整していくこと、水分を正しく摂ることで、身体の不調を改善することができるのです。

 

【石井院長の注目ポント】

筋膜(ファシア)の中の水分は3カ月で入れ替わると言われています。その3カ月間、水分を正しく取り、筋膜(ファシア)の中を水分が滑らかに循環するように調整しながら、重心と軸にあった動作、姿勢をとること。それができれば、さまざまな不調を正すことができる。石井式筋膜調整で、これまでたくさんの患者さんの症状を改善してきたからこそ、そう断言することができるのです。

 

 

運動障害にとどまらない、筋膜(ファシア)の可能性

 

2018年に初めて認識された筋膜(ファシア)は、まだまだ解明されていないことの多い器官です。全身をバランスよく包み、結合させる役目を持ちながら、体重の20%もの体液が循環する筋膜(ファシア)は、がんの転移にも関係しているのではないかとする考えもあります。また、がんそのものや、白血病、悪性リンパ腫、膠原病など、原因不明とされている重篤な病気が発生するメカニズムにも関係しているかもしれません。今後の研究に期待したいとろです。

 

運動障害に苦しむ選手を一人でも減らすために

 

石井整骨院の石井俊久院長は、大東文化大学在学中、箱根駅伝に出場。登りが得意だったので、3年、4年と登りを任され成果を上げました。ところが、実業団に入ってからは平坦なコースを走ることになり、フォームを矯正した結果、怪我が多くなり1年で引退することになりました。

石井は踵の外側に重心があり、かかと重心の走りが得意で、爪先に重心がくるフォアフットの走り方、腕をねじらないで真っ直ぐに振る動きは苦手なタイプだったのです。「重心と軸」「筋膜(ファシア)」そして「イップス」の研究を通じて、自分がなぜ1年で引退しなければならなかったのかが、はっきりと分かるようになりました。もし、現役時代にこのことが分かっていれば、もっと長くマラソン選手として活躍できたかもしれない。

  現在、スポーツに取り組んでいる選手も同じです。

重心と軸、運動障害の原因である筋膜(ファシア)を無視したトレーニングで苦しんでいる選手が、今でもたくさんいる。自分と同じ思いをさせたくない。その強い思いが、現在の治療につながっています。

また、イップスは何年もの無理な動きが積み重なって起こる身体の誤動作です。発症した時には、長年の無理が積み重なった結果であるため、1回2回の治療で簡単に治すことはできません。治療にも長い時間がかかってしまうのです。そうならないために、イップスのメカニズムを理解して、イップスにならないようにすることが何よりも大切です。そのことをたくさんの人に知ってもらいたい。これが石井の一番の願いです。

 

石井式筋膜調整の実例

 

【イップスの実例1

アマチュアゴルファー 男性 70

長年ゴルフをしてきましたが、フォームを変えて練習をしたところ、練習場ではうまくいくものの、コースに出てTショットを打とうとすると、クラブを振り上げたところで動きが止まってしまい、振れなくなってしまいました。元々どういう動きをしていたのかも分からなくなり、石井整骨院に来院。石井式筋膜調整とともに、身体の特徴を診断してアドバイスすると、2回の治療で力が抜けるようになり、Tショットが打てるようになりました。

 

【イップスの実例2

長距離ランナー 男性20

高校までは優秀な成績を出すランナーでしたが、大学に入ってタイムが極端に落ちてしまったと監督から相談が来ました。本人が走っている動画を見たところ、飛び跳ねるような動きになっていました。自分が元々どういう走り方をしていたのか、どう走ればいいのか分からなくなってしまったと言います。痛みや怪我ではなく身体がバラバラの動きになっていたのです。これもイップスの特徴と診断した石井は、石井式筋膜調整と身体の軸と重心に合った走り方の指導を実施。3回の治療で治すことができました。

 

【ブラブラ病の実例】

スピードスケート ショートトラック選手 女性 20

足に力が入らない、滑れない、「足がバグッている」と来院。身体に合わない動きをしていたことが分かり、石井式筋膜調整の施術と共に、本来の身体の重心と軸に合わせた動きを指導。蹴る時に母趾球側で蹴っていたのを、小指側で蹴るようにアドバイスしたとろ、蹴りやすくなり、少しずつ改善しました。何年もの間、身体に合わないトレーニングを重ねていたので、1回、2回の治療では治せませんが、明らかに改善が見られる事例です。

 

【局所性ジストニアの実例】

サックス奏者  男性  〇歳

中学校から吹奏楽を始め、高校からサックスを吹くようになりました。25歳までは順調でしたが、指が思い通りに動かなくなり、それまでできていた演奏ができなくなりました。局所性ジストニアと診断を受け、石井整骨院に治療のため来院。石井式筋膜調整を受けたところ、3回目でほとんど症状が出なくなりました。現在は月に一度のメンテナンスで良好な状態を保っており、局所性ジストニア発症前と同じような演奏ができています。

 

【ぬけぬけ病の実例】

陸上長距離選手 男性 〇歳

中学2年生まで順調でしたが、3年生になって走り方を変えたところ怪我が多くなり、左足の太股に力が入らなくなる「ぬけぬけ病」に。石井整骨院で身体の重心と軸を診断したところ、かかと重心であることが判明しました。かかと重心から爪先重心の走り方に矯正したことが「ぬけぬけ病」の原因であることがわかり、身体に合った走り方の指導と、石井式筋膜調整を行い、2回目の施術から改善が見られました。

 

 

 

片脚に力が入らない! 空回りする感じがする

長距離陸上選手やスピードスケートの選手に多い「ぬけぬけ病」「かっくん病」「ローリング病」と

呼ばれているイップスは精神的なものではありません。 運動障害です。

当院では筋膜にアプローチしながら改善していく方法を行っています。

この症状は、バスケットボールでも出ています。 小学生~中学生が多いです。

 

   指が急に動かなくなる 局所性ジストニアかもしれない

楽器の演奏などで多い指のトラブル もしかしたら自分は局所性ジストニアかもしれないと思い悩んで

いる方はもいると思います。

脳の手術をしたら治るという情報もあるようですが、出来るだけ手術は避けたいと考えている人も少なく

ないのではないでしょうか。 

当院では、指の筋膜、腕の筋膜を調整いたします。

 

完全予約制ですので、必ず予約をしてください。

酸素ルームに入って頂きますので時間に余裕のある日でご予約ください。

 

#ギター #三味線 #フルート #サックス #ドラム #トランペット #ピアノ など

 

発声がうまくいかない方、当院は未だ施術したことがありませんが理屈から

考えると発声に関しても筋膜調整で改善が期待できるのかもしれないと考えて

います。 声を出しづらい方はご相談ください。

 


世界初 イップスを施術で改善する

イップスとは、ゴルフから生まれた言葉です。

自分の意思とは違う動きをしてしまう運動障害で、ゴルフ、野球、

テニス、弓道、陸上、スノーボード、スケート

バスケットボール、卓球などの種目でその症状が起こります。 

また、ピアノ、クラリネット、ギター、フルート、

アルパ等の楽器演奏で、指が動かない、2本が離れない、

手が開かない等の症状もイップスに含まれるとされています。

現在はメンタルが原因と言われており、メンタルトレーニングが

主にされていますが、当院は全く新しい施術方法を見つけ、

『筋膜調整』+『軸と重心を整える』+

『高・低気圧酸素ルームで筋膜調整と並行して整える』事でイップスを

改善できることを研究しています。

イップスにも精神的のみの原因もあるかもしれませんが、

筋膜を含む結合組織が固まることで運動障害がおこる事も

ございます。特別施術で要予約です。

 

料金】 初診料金 10000円(税別) 

     施術料金 15000円 (学生 10000円)税別

     初回が一般の場合 27500円 再診 16500円、

     学生初回の料金 22000円 再診11000円

 

完全予約制です。

初診日は3時間かかりますので時間に余裕のある日でお取りください。 

必ず「イップスの予約です。」と受付に伝えてください。

 

●どのような施術なのですか? 

という質問が多いので説明します。

本来持って生まれた軸と重心を見分けて、

筋膜を含む結合組織の固まりを指で取り除いて、

滑走をよくします。

動作が一瞬止まる、送球コントロールが悪い、足が抜ける、

足が空回りする、指が動きづらい、手が開きづらい

このような症状、動きの悪い部分には必ずしこりに

なっている部分があるのです。 これは長年筋膜調整をして

いる当院では指で触れば判りますので取り除いていきます。

ランナーの場合はご自身が一番走りやすい動き、

正しい動きを指導します。

実際に、この質問をして施術を受けた方は

「こんなの初めてです。これは電話で聞いても説明できないですね。」

「これは石井先生しかできない治し方ですね。」と言います。

電話でどのような事をしますか?と聞かれても

説明が出来ないのは、院長が施術中にたまたま痛い部分とは違うところに

ザラザラしたものが手に当たり、それを散らしたら痛くなく

なったと患者様が言った事から筋膜を綺麗にする

事を始めました。誰に教わったのでもなく自分で

研究してきたことなので他の施術方法も知りません。

独自の手技ですのでご理解ください。

 

●すぐに治りますか?と聞かれますが、

イップス歴にもよります。

最近症状が出た人と5年も前から症状がある人

とでは勿論違いがあります。1ケ月から数か月と言っています。

指の動きの場合は数回で改善してくることが多いです。

陸上選手の場合は元の足に戻す練習から始めるので

一般的には1ケ月から半年と考えてください。

ただ、重症の方もいますので、それ以上かかる

場合もある事はお伝えしておきます。

 

●通院は、指の場合は1週間に1回通院して頂きます。

 クラリネット奏者さんは1回目から動く!と喜び、7回目で

殆ど支障が無くなったそうです。 

それは人によって症状も違いますので目安と考えてください。

アスリートの場合は遠方の方が多いので、

次はこのような段階になったら来るようにと治療計画をして

通院して頂きます。

 

●持ち物

基本的にはバスタオルをお持ちください。

アスリートの場合は膝までのハーフパンツ(ジャージなど)

陸上選手の場合、一応ランニングシューズをご持参ください。

ゴルファー、テニス、卓球の競技の場合は肩、

胸までみていくので女性の方はランニングシャツや

タンクトップ等中に着て来てください。

ゴルファーは1本クラブをお持ちください。

 

 

 

 

イップスの特集で紹介されました。

ベースボールマガジン社の「コーチング・クリニック」

7月号はイップス大解剖という特集でした。

そこに、当院の院長の”イップスは施術で治る” が掲載

されました。

 

今までは、イップスはメンタルが本質と言われており、メンタルトレーニングが主な改善の道でしたが、院長はイップスの

様々な症状がある事を発見(痛みが無くて運動障害が現れるタイプ *一瞬、動作が止まる *コントロールが悪くなる

*片脚に力が入らなくなる *片脚が抜ける *フォームが

おかしくなり上半身と下半身の動きが別のよう *不調など

 

また、痛みが出るタイプ

*同じ部位のケガを繰りかえす 

*シンスプリントばかり痛くなる

*様々な部位でケガをする又は疲労骨折をする

*ケガが長期で治らない

 

これらは、同じ方法で改善できることがわかりました。

 

メンタルが強いから、自分はイップスでは無いと言っている

アスリートも多いはずです。

軸と重心と筋膜と皮膚の誤作動からおきると院長は考えています。そして、重心の違う方の指導や、憧れの選手の真似をしてフォームを変えたり、ケガをしてからフォームを変えたりすると、数か月~数年で症状が出てきます。

 

イップスのメカニズム

テンセグリティー構造

テンセグリティー構造というのをご存知でしょうか。

互いに引き合い形を保つものです。

このテンセグリティー構造が良くわかるのは、

体の形を保っていることがテンセグリティー構造でもあるのです。

人間の身体の細胞で最も大きいものが卵子、

最も小さい物が精子であると言われています。

受精後、70兆の細胞によって人の身体はつくられますが、

重要なポイントは外側の細胞から内部が形成

されていく点です。

例えば、心臓は受精から4週間ほどで形成され動き始めますが、

心臓の周りには心膜が存在します。

心膜は心臓が動き始めてから形成されるとは考えづらく、

最初に外側の膜ができてから中身である

心臓がつくられていくと考えるのが妥当です。

この事から、臓器や筋肉、骨など全て筋膜という

膜の中に発生すると考えました。

この筋膜は、最大の器官として発見された『間質』

に含まれる結合組織です。 

人間の臓器、骨などを取り除くと網目模様の人間の形をした

スーツのような結合組織が残ります。

そのスーツがあるから人間の形を保つことができます。

互いに引き合い元の形に戻る。

これがテンセグリティー構造なのです。

 

筋膜

結合組織が硬くなる原因は様々です。

  • 人間は体内で成長する段階から、軸と重心が決まっています。 全ての臓器、骨、などは膜の中に発生し育ちます。ですから、この膜が重心を決めていると考えています。 
  • 幼いころは、自分が動きたい気持ちのまま運動をしていました。ところが、少年団や学びたい競技に打ち込んだ場合、自分がかかとが重心であるのに、つま先に意識した動きをするようなスポーツ(例えばバスケット)をした時、指導者からも「つま先」と常に言われて動きます。そうした場合、数か月から数年の間に筋膜は本来の動きでない動きをする為に、自分の生まれ持った動きしかついていけずにスポンジ状の水分がたっぷり含まれた筋膜が、本来の動きと違う動きを「継続」することで配列が変わってしまいます。
  • 野球も、変化球の練習、フォームの改善などをした場合に上記のような体の変化がおきておこります。
  • ゴルフの場合は、憧れているプロゴルファーの打ち方を真似したり、上手な先輩のアドバイスに従ってフォームを変えて継続することで、ある日突然、運動障害として現れます。 筋膜は、間質を含む結合組織の中に含まれいますが、間質液は寒いとハチミツのように固まり、温かくなると滑らかになる性質があるのです。 

メンタルトレーニングをしない施術です

自分の考えは、メンタルが原因とは思っていないので施術のみ

です。 イップスになった人でよく聞くのは「自分は精神的に強いのでイップスではない。」という言葉です。

患者さんの身体には運動障害をおこす原因があるので、

メンタルトレーニングは必要ないと考えています。

実際に施術した方からは、自分は心が弱いのだと思って

いたけど、違ったみたいですという言葉も出ています。

 

イップスは心が弱いから出るものではないと考えています。


患者様の声


以前、投稿された口コミに、イップスの治療についての書き込みがありました。